開催レポート

第5回(2019年11月16日)

 

第5回 盛岡ソフトウェアテスト勉強会 2019年11月16日(岩手県) - こくちーずプロ(告知'sプロ)

 

第5回を迎えた盛岡ソフトウェアテスト勉強会。
今年も会場は盛岡駅西口の「アイーナ・いわて県民情報交流センター」7階会議室にて開催されました。
アイーナは盛岡駅前・マリオスの隣に建つ複合施設。全面ガラス張りが特徴的な建物です。

今回は「ワークで学ぶ、見落としがちな“非機能”テスト」をテーマに講演、ワーク、事例紹介などを行い、非機能テストの知識を得ることが出来る内容となりました。

以下、各セッションのレポートとなります。

 

■セッション1 - 「ゼロから始める非機能テスト」

第5回ソフトウェアテスト勉強会の最初は、藤沢耕助さんに
「ゼロから始める非機能テスト」と題して、講演していただきました。

まずテストをしなくてはならない理由、そこからテストについての進め方、具体的な機能テストと非機能テストについての説明をしていただきました。テスト技法についても触れましたが、基本的には非機能に関する考え方についてが話の中心となっており、分かりやすい内容でした。

座学だけでなく、非機能テストの観点を拾い上げるワークを行い、より非機能テストの考え方や観点の出し方についての理解を深めることが出来た内容となりました。

 

■セッション2 - 「非機能を考えてみる」

続いては、「非機能を考えてみる」と題して、及川知彦さんに講演していただきました。
セッション1での内容を応用して、参加者でグループを組み、非機能のテスト観点を作り出すワークを行いました。

大きな内容としては、ワークを3つに分け、
・まずは観点を出してみる
・観点の考え方を学習し、指標に沿って観点を出してみる
・出した観点を組み合わせることでより複雑なテスト観点を作り出す
という流れでグループ毎に発表を行いました。

ワークでは、システムの具体的な仕様書や画面イメージが用意されており、多くの観点が出てきました。
発表では、個人やグループ毎にそれぞれ違った観点を出していました。
今後非機能テストの観点を考える際の参考となり、有意義なワークとなりました。

 

■セッション3 - 「非機能要件の重要性とケーススタディ」

非機能テストが重要である理由をケーススタディを用いて小路一基さんに講演していただきました。

非機能要件は顧客満足度の観点からも、とても重要であり、機能要件が当たり前となった現在、非機能要件が製品の市場優位性を左右するという解説をしていただきました。

また、実際に小路さんの会社内で取り扱った事例について課題やそれに対する解決手段、実際に結果として得られたものについて話していただきました。

実際の事例を用いて説明をしていただき、今後の参考になりました。
非機能について関わったことがない方にも非常に分かりやすい内容となっていました。

 

■懇親会

今回は、盛岡駅から歩いて3分の場所にある、「駅前酒場 開運とん」で懇親会が行われました。

ここは岩手の地酒やベアレンビールなどのお酒を取り揃えており、開運ちりとり鍋や餃子、焼き鳥をいただくことが出来ます。開運ちりとり鍋は、ホルモン等のお肉とたっぷり野菜をピリ辛みそベースで煮込んであり、ヘルシーな鍋となっています。

店員は巫女さんの姿で接客をしているところも魅力の一つとなっています。

当日は、講演者・参加者の垣根を超え、勉強会で話せなかったことや、テストについてや、今後の勉強会などのことについて語り合い、最後まで盛り上がりました。

 

■最後に

今年の勉強会はワークを多く取り入れて、より実践的な内容となりました。

告知が例年より遅れたこともあり、会場を満席にすることはできませんでしたが、皆さんがワークに積極的に取り組んでおり、有意義な勉強会にすることが出来ました。

盛岡にお越しいただき、貴重な講演をしていただいた講演者の皆様、地元岩手をはじめ、群馬、東京からお越しくださった参加者の皆様、およびご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

次回開催の際も、ぜひよろしくお願いいたします。